組織の習い性、第21弾です。
習い性、今回は少しポジティブな内容です。
リスペクト について。
(リスペクトが習い性?かどうかは微妙なところではありますが、、、)
NHKのニュース番組で福祉の職場の変化について小さな特集をしていました。
福祉の職場は、専門家同士のチーム活動といった側面を持っています。
所属も同じ組織の場合もありますし、違う組織の場合も多くあります。
医師が入っていたり、看護師やケアマネージャが入る場合もあります。
ここで特集されていた変化とは、福祉の職場で良いチームワークで良い結果を出すための変化です。
「これからのチームは、ヒエラルキーでは無い」ということが認識されてきています。
例えば、「医師が最も強い権限を持つかのように振る舞って皆が従う、といった図式にならない」ということです。
職種の壁を越えて、専門性を持ち寄って協力して結果を出すことが要請されているということです。
そのためには、今までの習い性・行動様式を変えて
相手へのリスペクト (尊敬、敬意) が大切であると指摘しています。
さて、相手をリスペクトするには、どのようにすればよいでしょうか。
仕事で相手に関わっていると、やっているようで抜けてしまいがちなところです。
相手を良く知る ということです。
相手の役割、専門性、状況、心根、をよく知ることが、チームで取り組み結果を出すポイントとなります。
さて、相手を良く知るには、さらに具体的にどのようにすれば良いでしょうか。
そこで、活躍するツールが 対話 や ファシリテーション となってきます。
相手の意見・考えを尊重し、受け入れ、知るといったことが自然とできてきます。
相手の尊重という点では、アサーションも良いでしょう。
自分が仕切り役、進行役だったとしても、支援・促進の立ち位置をとることで、参加者同士の共通理解を図ることができてきます。
ニュースにおいても、対話やファシリテーションのような相手を知るトレーニングがこれからのチームワークへの第一歩となることで結ばれていました。
相手を無視して自分の思いや指示命令を伝えるのではなく、思い・目的・目標を共有し相手を知りこちらからも伝えることが、結果を生み出す良い活動と認識されてきているようです。
ファシリテーション や 対話 そしてアサーションの特性が一つ表に出て来た、ということが少し誇らしいですね。
相手へのリスペクトが習い性となる、目指してみるのも良いのではないでしょうか。