古典の力(25)時処位

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第二十五弾、翁問答から

しおき法度の箇条は、、、時と所と位に相応したる道理にしたがひたるがよく候。

管理のルールは、時と所と位にふさわしい道理に従うのが良い。

翁問答、著者は中江藤樹、藤樹先生です。

藤樹先生は、コトを起こす行動指針として「時処位 じしょい」をよくよく考えるのが良いと定めています。

時 ことを行うのにぴったりの適した時、タイミング、時宜

処 ことを行う対象、場所

位 分際、役割

時処位の考え方、様々なところに応用できます。

リーダーとして時処位に応じて行動する。
社長の判断を、時処位を念頭に置く。

などなど。

翁問答でも時処位の例として、田植えの例や、管理ルールなど面白い解説が出てきます。

いつ、何に、どんな立場・役割で、何を行うのが良いのかを考える。
苗を植えるのに、時処位が良くても、、、、後で手入れをしないと稲は実りませんね。