古典の力(48)仕える

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第四八弾、孝経から

孝を以て君に事(つか)ふればすなはち忠、弟(てい)を以て長(ちょう)に事ふればすなはち順。

父に事える孝を移して君に事えると、君に対する忠となり、兄に事える弟を移して長上に事えると、長上に対する従順となる。

親に孝行の気持ちで事える、接するポイントは、愛することと、敬うこととと孝経では記されています。その孝から発展させて、自分の主人・職場のボスに仕える(事える)ポイントは、敬うことである。これが「忠」であるとしています。
そして、先輩に事えるポイントは、自分が弟だとして家族に兄がいるとして兄に従うようにすること、これが長上(年上)に対する従順となり、言い換えると「順」であるとしています。

現代社会で、そのまま押しつけても拒否されてしまいそうです。
しかし、親や兄弟、家族に愛情があって、その考え方感じ方を職場に推し及ぼすと、よりよい職場、よりよい仕事ができるのでは無いでしょうか。

そして、忠も順も、ただ単に従順なわけではありません。

君が、長上が間違っていると感じたならば、諫言することが孝です。