World Cafe

大人数でお酒を飲んだり、宴会をすることも多いのでは無いでしょうか。
会場の都合で小テーブルに分かれて座ったりします。

そうして飲んでいると、「席を替わって話してみようか」なんて考えて席を移ることもあります。
行った先では、別の話題が進行しているのでしばらく黙って聞いてみたりします。
そのうち、話題が頭の中に入って、心の中で「そうそう」とか「これが言いたい」となると今いるメンバーに混ざって話し始めます。
既存のメンバーは、新しい切り口の話題が面白かったりします。

大人数の宴会でも、自分がちょこちょこテーブル移動したり、テーブル移動してきた人の話を聞くと新たな発見があります。また、直接会話はしなくても他の方の話題に乗せて自分の話しができます。

このような考え方で、小規模なグループの対話を大規模な対話に結びつける方法を
「World Cafe」と言います。

創始は、1995年。アメリカの物理学者のJuanita BrownとDavid Isaacsです。
この方の自宅で30人くらいの専門家の会議をしようとしたら、雨でゲストがやってこれない。なら、テーブルで会話でもしましょう。が始まりとのこと。
そのうち、テーブルを移動して話そうよ、とか。折角だから、部屋に「~Cafe(喫茶店)」と書いてみよう、等々。
そして、皆がテーブルを離れると話題がわからなくなるから1人は残ろうか。テーブルのナプキンに落書きしていたら参考になった。
そんな感じで、WorldCafeの骨格ができたとか。

ということで、World Cafeの特徴は

1.丸テーブルに4人で「テーマ」について話す。

2.1回の対話(セッション、ラウンド)は30分程度

3.1人(ホスト)を残して、皆別テーブルに行く

4.新しいラウンドでは、ホストが流れを要約、伝達

5.各テーブルは落書きできるようにしておく

6.部屋・テーブルの雰囲気はリラックスできる様

7.最後に、全体のダイアローグ(対話)

8.ファシリテーターはほとんど不要、事前設計が必要

かなりの大人数でも対話ができるしかけです。
世界的に見ると、1500人くらいのWorldCafeも実施されたことがあるとのこと。

私達も、強みやメリット共有といった場面の「ビジョン共有」に活用しています。

かなり面白い、有効な方法です。他の方法のいろいろな特性を踏まえて、皆様も試してみてはいかがでしょうか。