ジーシフトのブログです。
基礎知識やお知らせなど、いろいろと投稿していきます。
株式会社ジーシフト(G・Shift)
Communication Entertainment
ジーシフトのブログです。
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古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第五六弾、老子から
天網恢恢疎にして失わず (てんもうかいかい そにしてうしなわず)
天網恢恢疎にして漏らさず とも言います。
天の法網は広々と大きく、目は粗いが、なにごとも見逃すことはない。
「悪いことをしていてもお天道様が見ているよ」と子どもの頃聞いたおぼえがあります。
悪いことをすると、何より自分が悪いことをしたのを知っている。そして天も見ているという訳です。
そして悪いことをすると天罰が下る訳ですね。
悪は栄える試しは無い、といった脈絡で良く使われます。
そこも含んだ上で「天の道理は計り知れなくうまくできている、大切なものは漏らさない。」ということです。
古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。
第五五弾、言志四録から
憤の一字は、是れ進学の機関なり。舜何人ぞや、予(われ)何人ぞやとは、方(まさ)に是れ憤なり。
発憤の「憤」という字は成長のエネルギー源である。舜も人である自分も人である何するものぞ、こういった考えはまさに、発憤しているということである。
成長するのに、物事をすすめるのに、何が一番必要かと問われるとどのように答えますか?
理性、知識、学習欲、などなど上がるかもしれません。
ここでは進学としていますが、物事を進め成長する機関、エンジンとなるものは
情熱
であると指摘しています。
この時代(江戸後期)の言葉で一字にすると「憤」となります。
古代中国の聖人君子には、舜という偉大な人がいたそうです。
偉大な舜も何するものぞ、自分も何かの人になる。という情熱、心意気が動くためのエンジンになります。エンジンへの燃料かもしれません。
理性や知識も、「何かになるぞ」「するぞ」「自分から動くぞ」といった情熱の上で活用されてこそ、より輝くのではないでしょうか。
組織は様々な目的や目標、価値観を持って日々事業活動を行っています。
事業活動を行うのは人です。
組織の人々は、組織の価値観に影響された行動や判断に基づいて活動を行います。
ひとつの組織においても、営業部と開発部の価値観は少し違うかもしれません。
違っていた方が営業部が有効に機能する、開発部が有効に機能することにつながり、さらに組織としての共通の価値観を持つことで会社としての一体感が育まれます。
組織が目的に沿って一体感を持って活動するには、自分の組織の価値観や行動様式、つまり「組織文化」を計測して組織としての共通の価値観を理解することが重要です。
さらに、各部署として理想的な組織文化やマネジメントスキルを醸成すると、各部署が効果的に連携できます。
さて、自分の組織の「組織文化」がどのようなものであるか理解する方法は世の中に各種あります。
世界的に数多く活用されている組織文化の考え方の一つに、アメリカ ミシガン大学のキム・キャメロン教授の方法があります。
キャメロン教授は、組織文化を次の4種類の強弱と規定しています。
家族文化 組織の柔軟性や人々・顧客への気遣い、組織内部の維持の重視
イノベーション文化 柔軟性・革新性が特徴的な組織外でのポジションを重視
官僚文化 安定と統制の必要性を強く認める、組織内部の維持を重視
マーケット文化 安定と統制の必要性を強く認める、組織外でのポジションを重視
キャメロン教授の手法の優れた点は、比較的シンプルな質問手法で組織文化を計測し、その組織の理想的な組織文化に向けたマネジメントスキルを定めて人員を育成し、組織文化の変革を目指すことができる点になります。
計測した組織文化やマネジメントスキルは、現状や理想、業種の平均像との図示による比較で直感的に理解し実践に活かすことができます。
例えば、チーム活動を重要視したい部署では、「家族的文化」の側面として「支援的な態度で相談に乗ることができているか」に注目して不足しているようであれば、支援的な態度や相談の能力を向上施策に力を入れる対応を行う、といった具合です。
そして、一定期間後に再度組織の状況評価や計測を行うことで理想的な会社や部署としての組織文化が醸成されたか否かを理解することができます。
この手法は、組織の成功循環モデルに沿ったマネジメントも行うことができます。
さらに、倫理性を高めた組織やリーダーを目指すのであれば、倫理的な組織環境で世の中の役に立つ事業活動を行うためのリーダーシップとなる「コモングッド型リーダーシップ」を導入することができます。
組織文化の種類やマネジメントスキルなど、別の機会に解説を進めていきましょう。
みずのえとら
新しい歳の始まりをお慶び申し上げます。
令和4年 壬寅(みずのえとら)となりました。
壬寅は、「陽気を孕み、春の胎動を助く」という意味を含んでいます。
冬が厳しいほど春の芽吹きが生命力にあふれ、華々しく生まれることを表している
とのことです。
本年が皆様におかれましても永い冬の時代をくぐり抜け、新しく躍動する歳となりますよう祈念いたします。
新年に当たって、一字を定める方も多いのではないでしょうか。
皆様や職場でも決めたものがあるかもしれません。
弊社で定めた今年の一字は、
躍 (やく)
です。
活躍の躍ですね。
「躍」は、鳥が羽を揚げて飛び立とうとする様を表しています。
(白川静 字通)
干支の意味とは別に定めたのですが、図らずも壬寅の時の意味と共鳴する字を
選んでおります。
「躍」は、「おどる、はやい、あがる」の訓読みがあります。
心「おどる」ような言葉、熟語も多くあります。例えば、、、
跳躍 飛んで上がる
躍如 跳躍するような力を内に備えている状態
活躍 めざましく活動
一躍 ひとっとび
飛躍 急速な進歩
面目躍如 大いに面目をほどこす
欣喜雀躍 雀が小躍りするように喜ぶ
(代表的な意味です)
本当に、「おどる」動き出す言葉が多くあります。
私どもも「役を立てる」コンセプトを元に、皆様の役割・個性・可能性が発揮され、
強みを活かした人と組織ののサポートに一層精進して参ります。
株式会社ジーシフト 彦田友治 彦田美香子
日総研出版の看護専門誌「看護部長通信」(隔月刊) 2021/12,2022/1号に記事が掲載されましたのでご紹介いたします。
弊社、彦田美香子、彦田友治執筆の下記記事となります。
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看護部長の皆様など、看護のマネジメント層向けの年間専門誌とはなりますが、手に取ってご覧いただければ幸いです。