コロナ時代の地域ケア会議

「地域ケア会議」という、地域にお住まいの方に関わる医療や介護への支援を目的とした、福祉・医療・行政など多職種の方が関わる会議があります。

弊社でも「地域ケア会議ファシリテーション研修」として、地域ケア会議のサポートをさせていただいております。

そして、このコロナと共存している時代において、感染に留意するために「地域ケア会議」も対策を講じる必要や中止などを余儀なくされています。
それは、オンラインによる開催や少人数などによる開催となります。

最近では、コロナの感染にも留意して会議開催を行うようにもなってきており、

弊社の「地域ケア会議」向けの集合研修も担当をさせていただく機会が増えてきています。

コロナ前には簡単に実施することができていた大人数での共有も、現時点では難しいこともあります。

感染予防に留意した地域ケア会議は、集合会議(人が実際に集まる会議)でもオンライン会議でも、実施に工夫をすると良いでしょう。

例えば、

「共有」に関しては事前の告知を意識して活用することや、会議中ではなるべく発言者や書記が書いて共有するなどが挙げられます。
なるべくしゃべらない工夫です。
これには良い点があります。
思いついてしゃべると、まとまりが無くなり話す時間が長くなりがちです。これは通常の会議でも、しばしば起こることです。
一旦書き留めることを心がけると、内容や主旨が端的となります。
脱線が少なくなり、発言(飛沫)も少なくなり感染症予防につながり、時間短縮で合理的な会議進行に近づきます。

問題解決においても、書くことを利用しさらに配置を考えることで、短時間で直感的で問題解決への合理的な進行もできます。

具体的には、弊社がよく活用する問題解決の進め方である「三角フレーム」において、
個々の意見や考えを端的にポストイットやA4紙、ホワイトボードなどに記入するようにして、
・現状に関する考え
・理想の状態
・問題は何か
・問題の原因は何か
・解決策とその根拠
といった内容を記入し、書いたものを配置し、語ることを抑えた検討を行います。

さらにこのような方法は、集合会議でも可能ですが、ネット会議+情報共有ツールで行うといったこともできます。

コロナ前の日常を取り戻すまでは、様々な取組が必要なようです。
また、日常が戻ったとしても、いざという時のためのバックアップの手段がいくつもある方が業務がストップする危険は少なくなります。

2021年10月5日 | カテゴリー : 基礎知識 | 投稿者 : hiko