完全なる経営

何のために仕事をしているのだろう

と、時折考えたりすることがあるかもしれません。

働いている自分、家にいる自分、遊んでいる自分。
全て大事な自分です。

自分の「ハタラキ」に対する意味、たまには時間をとって考えた方が実は健康的なような気もします。

完全なる経営  著者は、A.H.マズロー 監訳 金井寿宏さんです。

マズロー、、、聞いたことあるかも、、と思う方もいらっしゃるでしょう。

マズローの欲求階層説(欲求段階説、Maslow’s hierarchy of needs)が有名ですね。

人間の欲求には、階層があって
 
 自己実現欲求
 承認と自尊心の欲求
 所属と愛の欲求
 安全の欲求
 生理的欲求

と説明されています。
実は、有名なこの三角形の階層表そのものはマズローは書いていないそうです。
マズローの仮説を組み立てるとこのようになるとのこと。

働きがいのある会社や組織とはどういった組織でしょうか。

マズローは30年以上も前に提言をしています。
それが「進歩的経営管理」への仮説です。

それは、
 人間は信頼できる  ものであり、
 自己実現への本能的な欲求を皆が持っている  ことを前提にしています。

入社したときにあれほどやる気のある明るい人だったのに、、、、今はくすんで見える。
こういったことはありませんか。

そう、環境が明るい人を変えたのでは無いかとマズローは言っています。
となれば、どのような環境とすればよいか。

そのヒントが論考されています。

一言にすると、人間性を発揮できる環境を整える。となります。

私なりに解釈すると、発展し続ける組織への人間性を発揮するマネジメントポイントとは

自然な自分であり続けることを支援する組織

のように受け取れます。
お互いの人間性を尊重・尊敬し、信頼し、善い組織目標に向かって進む。
こういったように感じます。

特に、創造性に関しては 「 創造性に関する憶え書(追記) 」 が参考になるでしょう。

金井さんの解説も非常にコンパクトにまとまっています。

村上ポンタ秀一名人のドラム、ライブで聞いたコトもありますがまさにその通りでしょう。
「もうちょっと、イイのが叩けそうだからたたくんだ」とでも言いそうですね。
職人が「まだまだ修行」というのも、 『 自己実現 』 を続けているのでしょう。

NHKの番組、プロフェッショナルを見て、この本を読むと腑に落ちるところが多いのではないでしょうか。

かなり分厚いですが、自己実現を考える上で重要なヒントが得られるのではないでしょうか。

2016年6月19日 | カテゴリー :