組織の習い性(04)許可

組織の習い性組織の習い性4回目です。

社内で、「・・・しても良いですか?」といった言葉、耳にすると思います。

許可の問い合わせですね。
良くある話です。

しかし、『非常に多く』許可の問い合わせが行き交うチーム・組織とはどのような状態でしょうか。

許可を得なければ、もしくは事を起こすのに誰かに責任を負ってもらうことを証明してもらわないと動けない状態が想像できます。

これは、裁量が狭い状態、さらには上長などの職務権力が高圧的な可能性が大きい状態です。

いわゆる「上意下達の習い性」です。

ちなみに、何度もコメントしますが、上意下達が悪いわけではありません。

「上意下達などで『抑圧』されている時の習い性」がより正確な表現でしょう。

こうなると、

メンバーの裁量や動きが許可を得ないと動けないので、動きが遅くなる狭くなる
  ↓
組織が動きが制限される
  ↓
会社の動きが遅くなる、制限される。

といった構図になってきます。

こんな時は、どうすれば良いでしょうか。

「いいよ」 とか 「イイね!」 と言ってみて下さい。
許可をどんどん与える訳です。
当然許可する責任は負うことを意識して下さい。

さらに進むと、「許可をとらずにどんどんやれ」とするのが良いでしょう。
但し、メンバーが自分の職務範囲でやることについてです。
職務範囲を逸脱しそうな、した場合は、、、、上長の腹のくくり方次第です。

さらに改善の状態を進めるには、、、、その時は考えてみて下さい。
すでに許可も出して、腹もくくっていると思います。いろいろな道があることでしょう。

組織の習い性(03)はず

組織の習い性組織の習い性3回目です。

「・・・のはず」といった言葉を言ったり聞いたりしたことはありませんか。

言っている本人は、記憶が曖昧か、確定的なことではない事(事実ではない事)、もしくは行っていないことを行っていると確信犯的に言っているかもしれません。

「はず」を言い換えると『思いこみ』になります。

言ったはずだ → 言っていると思いこんでいる
行ったはずだ → 行ったと思いこんでいる

確実に行ったのであれば、「行った」です。

思いこみや確認を行わずに物事が進み、行き違いが生じる習い性かもしれません。

「・・・のはず」の前に『一言確認』しましょう。

一言で良いのです。

組織の習い性(02)他責

組織の習い性現場の声を伺う機会もしばしばあります。
「XXが問題」「改善点はここ」などなど、熱意のある方も多くいらっしゃいます。

場合によっては気になる傾向のコメントが多くあるコトがあります。

「XXのせいで○○できないのが問題」

など、自分ではない 「他者」 のせい  『 他責 』 にしてしまうことです。

例えば「相互に□□の連携が取れておらず、○○できない」という表現であれば、お互いの関係性も考えながら責務を担おうとする態度です。

考え方は、行動やこういった問題を表現する言葉に出てきます。これが習い性かもしれません。

さて、他責の傾向は自分を防衛しているのかもしれません。
そして自分を防衛する原因の多くは「合意」のとれていないこと(業務命令や指示、目標、ビジョン)を無理に「押しつけ」られていることが多いようです。

上意下達で、合意の取れていない押しつけが起こっていることが原因かもしれません。

ちなみに、上意下達が悪い訳ではありません。
職位が上の人ほど業務命令や指示が押しつけを誘発しやすいといった状況があるのかもしれません。

では、この対処法ですが
・職分を考え
・合意や共感(迎合ではありません)を取れるようなコミュニケーションを行い
・自ら動けるような環境を作る

概念的にはこういったことになると考えています。

但し、表題にもある通り「習い性」です。
個人的な「習い性」もあると思います。行動が伴わないかもしれません。
押しつけが『歪み』を生じさせる。職位が上の人が押しつけるほど、全体に歪みが出ることを留意するのが良いでしょう。

では、留意するには、、、と続きます。
留意法(訓練法でも良いでしょう)もありますが、別の機会にお伝えできるかもしれません。

組織の習い性(01)自主性

組織の習い性習い性、誰にでもあると思います。

会社や組織にも「慣例」や「クセ」、「行動特性」といった「組織の習い性」があるようです。

慣例自体は、必ずしも悪いところばかりではありません。

ただ、悪影響が出ているのであれば、行動を直さなければなりません。

そして、直したくてもなかなか治らないのが習い性です。

気付いてゆけば、少しずつ変化できるかもしれません。

直したいのについつい出てしまう 「組織の習い性」 挙げてみます。

●社員の『自主性』を重んじている、自立した行動ができるよう奨励している、といった職場です。

○お話を伺うと、社員の方の意志の忖度があまり感じられず、「XXさせたい。XXさせている。」とのこと。
○社員の方との対話を伺うと、「これは、XXだ。」と決めつけや断定の言葉。

上意下達の習い性が出ているかもしれません。

上意下達も含めて、習い性はいろいろな現象で出てきます。今後も少しずつ挙げていきますね。

ちなみに、習い性が気になって直したいのであれば、行動を自分で意識できれば変化できるでしょう。
あとは、変化を促進させるのに研修を受けるといった選択肢もあります。