キャリア面談や就職、転職、定年の前は、自分自身のキャリアを考える機会です。
かしこまった表現をすると、キャリア開発、キャリア形成を行っているとも言えます。
キャリアを考える際、様々なサポートがあります。
学校や職場、などでキャリアコンサルタントの方や、キャリア開発担当の方からの助言や指示もあることでしょう。
いろいろと、キャリアに関する書類を書くことも進められると思います。
その中のひとつに「キャリア・プランシート」があります。
厚生労働省のジョブカードなどでも示されています。
キャリアプランシートには、次のような項目があります。
「価値観、興味、関心事」
「強み等」
「将来取り組みたい仕事や働き方等」
「これから取り組むこと等」
このような問いかけのシートに対して、すぐに答えることはなかなか難しいものです。
実際にキャリア・プランシートを記入する際も、じっくり考えることでしょう。
じっくり、どの様に考えると、納得がいく自分なりの答えが得られるでしょうか。
ぱっと 思いついたことが正しい、、、かもしれませんが、もっと深掘りした方が良いでしょう。
人は様々なことを記憶していますが、多くのことは普段は思い出さずにいます。
「何が強みだったろう」と、自らに問いかけたとき、すぐに答えは出にくいかもしれません。
では、このような問いではどうでしょう
「昔、小さな頃夢中になった遊びは何ですか?」
それなりに夢中になったものを思い出すことでしょう。
夢中になるということは、何かそこに自分の個性が表れている可能性が高いです。
遊びへの問いかけだけではありませんが、このような問いを出発点として記憶を呼び起こす方法もあります。
特に、一人では無く数人でこのようなことをお互いに話すと一気に記憶が呼び覚まされることがままあります。
キャリアを振り返る際、「強み」といった非常に抽象的な問いへの答えは、過去の記憶がたどれる具体的なところから紐解く方が納得できる答えが得られます。