フォロワーシップは比較的新しい研究分野です。
その初期の研究は、カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授によるもので、
1992年の著書「The Power of Followership」(邦訳名 指導力革命)において
フォロワーシップの概念が定義されています。
ケリーは、フォロワーシップのタイプを5タイプに分けていました。
模範的フォロワー(協働者)
積極的にリーダーを支援し、次世代のリーダーともなります。
孤立型フォロワー(破壊者)
批評家タイプのフォロワーです。
順応型フォロワー(従事者)
言われたことは行うフォロワーです。
消極的フォロワー(逃避者)
意見も無く貢献もしないフォロワーです。
実務型フォロワー(実践者)
ほどほどに働くフォロワーです。
このようにフォロワーを分類しています。
ケリーの研究によれば、組織の結果に対する影響度を考えると、リーダーの影響度が1~2割、フォロワーの影響度が8~9割という結果が出ています。
と言うことは、リーダーを育てることも大切ですが、数多くいるフォロワーのいわゆる底上げが大切となってきます。
さて今回は、1990年代の初期の研究によるものです。
初期と言うことは、研究は発展してきています。
企業業績に直結するものです。研究は進んでいきます。
そして、ケリーの5分類では、理屈は合うけど実情から考えると、5分類ではない方が良いのではないか、、ということが指摘されています。