成功が循環する原理 「 成功循環モデル 」 は、組織や活動が成功するためのマネジメントのモデルです。
4番目のステップは、「結果の質」の向上です。
1から3までのステップで、関係の質、思考の質、行動の質を高める工夫を日々行ってくると、結果の質が自ずと良くなってきます。
そうした時に、最後の4番目のステップでは、
結果を確認 します。
次に向けて、結果を確認することが重要となります。
4ステップの成功循環をたどるうちに、循環や実施を阻害する要因に突き当たることもあります。
阻害する要因は克服し、促進要因を高めることで成功の循環は連続していきます。
4番目のステップでは、振り返りを行うのですが、次につなげるための準備も行います。
これで、循環が途切れなくなります。
このような成功循環が持続するためには、持続可能となるためのマネジメントの工夫が重要となってきます。
マネジメントの工夫は、ルール化すると良いでしょう。
また、特に4番目のステップにおいては、「省察的な問いかけ」を行うことが大切になります。
問い詰めるのでは無く、自分自身を省みるような問いかけで振り返りを促してみましょう。
実際に、成功循環モデルを取り入れる時の工夫のポイントなどは、また触れる機会があるかもしれません。
まずは、結果を見て、すぐに行動を変えようとは思わない、というところからが出発点となります。
成功が循環する原理 「 成功循環モデル 」 は、組織や活動が成功するためのマネジメントのモデルです。
3番目のステップは、「行動の質の向上です。
業務を行う時、当然ながら何かを行動します。
行動すること、そして行動した結果は、どのように意識していますか。
思った通りの行動の結果が出ているでしょうか。
行動の質は、かかった時間や行動方法、そして次のステップとなる行動の結果になって表れます。
行動することのマネジメントには、PDCAがよく使われます。
計画して、行動、そしてチェックします。
振り返ると言っても良いでしょう。
PDCAだけではなく、行動の質を高める方法はあります。
一人で行うこともありますが、協力して行うこともあります。
その、協力はうまくいったか。といったことにも注意する必要があります。
また、簡単に始めることができて、奥深い方法もあります。
何のために
何を
どのように
するのか、いつも思い起こすことです。
意外といろいろ気づくところがあります。
成功が循環する原理 「 成功循環モデル 」 は、組織や活動が成功するためのマネジメントのモデルです。
2番目のステップは、「思考の質」の向上です。
そもそも「思考の質」とはどのように捉えられるでしょうか。
一つは、思いを巡らす、その広さや深さ、広範囲に思いを巡らしたか、原因や関連性を様々に連想できるかによるでしょう。
もう一つは、効率良く思い巡らすことができて、思考の結果を得ることができれば「思考の質」は高まったと言えるでしょう。
考えを巡らせる時、普段はどのようにしているでしょうか。
一瞬で考えがまとまるときもあると思います。
判らないのでいろいろ時間をかけたり、調べたりするときもあると思います。
そこで、考えるプロセスや考える方法に注意を向けてみましょう。
つい、いつものクセで同じような結果が出る場合は、同じような反応が出てしまうくせが身についているかもしれません。
考えるプロセスや方法には様々なものがあります。
発想を広げるのであれば、オズボーンのチェックリストも有用です。
短時間で多くの人でも問題解決の思考が進むものとしては、私たちで良く使っている三角フレームもあります。
(三角フレームとは、弊社の呼び名です)
経営的な分析をする際は、SOWTなどのフレームやBSCの視点に沿うことも有効でしょう。
思考法は色々あります。
例えば、システム思考やクリティカルシンキング、TOC(制約理論)などなど
衆知を集めやすいもので取り組むのが良いでしょう。
「成功循環モデル」は、組織活動が成功し継続するモデルです。
様々な組織活動に活用ができます。
昨年2015年の話になりますが、看護管理者向けの専門誌で、組織の成功循環モデルを取り入れた看護管理のマネジメントについて4回連載をさせていただきました。
日総研出版の 「継続看護時代の外来看護」の夏号から4回となります。
ご興味のある方は、ご覧下さい。
成功循環モデルでは、関係の質を出発点として、
「関係」→「思考」→「行動」→「結果」の順で取り組みを進めると良い結果が出るというモデルです。
これとは逆に、現在出た「結果」(たいがい悪い結果)を見て、「『行動』を直せ」というアプローチは最悪の循環となります。
「関係」の質の見直し、「思考」の質の見直し、「行動」の質の見直しと続くようにマネジメントすると良い循環となり、徐々に良い結果となってきます。
また、マネジメントにおいては、人財育成やサービス提供の視点、会社であれば財務の視点、病院の場合は患者の方の受けたサービスの視点との相関関係も大切になってきます。
マネジメントにおける施策の要因や相関関係はBSC(バランススコアカード)によって、分析や立案、実施がなされます。
話は少し飛びますが、マネジメントサイクルについては成功循環モデル、利益やサービス提供における施策の相関関係はBSCを利用して業務をチェックすることで日々のマネジメントと提供業務の質の向上につながってきます。
今回は、看護のマネジメントモデルということで、私どもの看護の現場におけるマネジメントの5年の支援を元にして、看護の業務のBSCと成功循環モデルについて連載をさせていただきました。
企業経営上のマネジメントも同様の方法で取り組むことで業務の成果(結果の質)が高まることが期待できます。
成功が循環する原理 「 成功循環モデル 」 は、組織や活動が成功
するためのマネジメントのモデルとも言えます。
その最初のステップは、「関係の質」の向上です。
「関係の質」と聞いてもどのようなものかすぐには連想できないかも
しれません。
それでは関係者との「関わり」
さらに平たく職場の同僚・先輩や後輩との「関わり」
と聞いて何を思い浮かべますか。
がっちり本音で会話する、のは「関わり」ですね。
軽いところで、挨拶、も関わりです。
雑談、もそうでしょう。
出社時、帰社時のちょっとした声かけも関わりですね。
アサーションやコーチングに触れたことがある人であれば、率直さや感謝なども思い浮かべるかもしれません。
報連相も関わりと言えるでしょう。
関係者との「関わり」、意外と見つかります。
では、「関係の質」の向上、つまり「関わりの質」が向上するにはどうすれば良いでしょうか。
色々な「関わり」が見つかっていれば、答えも自ずと見えて来ます。
例えば、「挨拶」であれば、
挨拶をする。
誰にでも挨拶する。
にこっと笑って挨拶する。
ようになれば「関わり」の質は良くなってきている、と言えます。
私たちが研修をする中でいつもお伝えしている、「笑顔」「目を見る」といったコミュニケーションの基本は、まさに「関わり」に関係しています。
レベルアップの順番は、質の向上と考えても良いでしょう。
ぜひ思い出してみて下さい
リーダー・管理者にとっては、会社や組織のマネジメントは、いつも頭を悩ませ
ている課題ではないでしょうか。
マネジメントする資源や事柄・内容は、その人の置かれた立場によります。
しかし、マネジメントを成功させるための、「考え方」「やり方」の共通点はあります。
MITのダニエル・キム教授が提唱した、
「組織として成功し続ける活動の原理」があります。
成功循環モデル(組織の成功循環モデル)
です。(A CORE THEORY OF SUCCESS)
これは、活動を行う際に、「結果」を出すため、「結果の質」を高めるための方法論を示したものです。
「結果の質」を高めるためには、、、、、「対策」「行動」なのですが、手順としては次の様になります。
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《結果を高めよう》
↓
「関係の質」を高める。・・関係者との関わり
↓
「思考の質」を高める。・・関係者と考え方を共有、合理的に考える
↓
「行動の質」を高める。・・結果を高める合理的な行動を分担して行う
↓
「結果の質」が高まる。
↓
(新しいサイクルが始まる)
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この順番で取り組むのが良いと提唱しています。