問題(09)視点

問題の現状を捉える時、

視点を変える

といった方法があります。

傍目八目のように第三者目線になると、ものごとがよく見えるといったことがあります。

それを意識的に行います。

例えば、
プロジェクトの進捗が遅れていて大問題になっている、、、

当事者として考えると、あれも問題これも問題と、なかなかげんなりしてしまいます。

そこで、 視点を変えて 『俯瞰』してみてはどうでしょうか。

言い方を変えると

上空5000メートルから見下ろしてみたら
鳥の目線になってみたら

この問題はどのように目に映るか

を考えてみてはどうでしょうか。

問題の現状がもっと見えてくるかもしれません。

この方法、問題の発見に使えるだけではありません。
視点を変える、いろいろと便利です。

2019年8月5日 | カテゴリー :

問題(08)本質

問題について、今回は問題の本質を発見するヒントです。

問題解決に取り組む際に、様々な問題が出てきます。

営業目標が達成できないのが問題
プロジェクトの進捗が遅れるのが問題
生産性が上がらないのが問題

種々問題はあります。

何かの宣伝ではありませんが、問題は「元を断たなきゃだめ」のようです。
今見えている問題は、単に現象の一部かもしれません。

問題解決を図るワークショップで、いろいろなグループで様々な表現の問題が出ていたことがありました。

そして、よくよく話してみると別々のグループでお互いに話し合った訳ではないのに、
 「コミュニケーションが取れていなかった」 という共通の認識に至ったこともあります。

見えている問題は、実は問題の一部、問題の別の見え方なのかもしれません。

では、問題の本質をとらえるにはどうすれば良いでしょう。

ヒントが2つあります

ひとつめは、
 「問題の状況をとらえる」

ふたつめは、 
 グループの話し合いや一人で考える際、適度に「そもそも」なんで問題かを考える

ことです。

状況を正確につかみ、そもそも何で・何が問題かを考えると問題の本質、問題の根っこに行き着きやすいです。

では、そもそもといった考え方に習熟してい無い場合、問題の状況がとらえ切れていない場合はどうなるでしょう。
表面的なとらえ方になり、解決策も表面的となります。
そして、検討している当の本人は大丈夫なようで、解決策を実施した後に、別の問題が出てきます。

妥当な深さで問題の本質をつかむ。

意識してはいかがでしょうか。

ちなみに、妥当な深さでと言った理由は、あんまり深く考えすぎると「人とは、、、」といった感じの思考に陥るかもしれないからです。陥るようになりがちであれば、問題の検討範囲を意識すれば良いでしょう。

2018年9月19日 | カテゴリー :

問題(07)発見1

問題は、理想と現実の差(ギャップ)です

さて、問題を発見する方法、種々あります。

まず、理想も現実も暗黙知としてあれば、「なんとなく」問題だと意識できます。

暗黙知を明確に、様々な考え方で示すことができれば問題は発見しやすくなります。

その一手法を

再度、 「問題は理想と現実の差」です。
差と言うことは、足りていません。
足りていること(理想であること)を否定しています。

漢字にすると  『不』  ですね。(ちょっと遠回りしました)

足りていないという考え方を切り口に、対象を考え直してみると問題点はいろいろと見えてきます。

具体的には、
「不」のつく言葉で考えてみます。

不のつく言葉はいくつも、それこ広辞苑では700位あります。
しかし、そこまでしなくてもピンときたものいくつかで参考になるでしょう。

例えば

不満
不足
不安
不安定
不一致
不可欠
不可視
不平
不信

不満な点は何でしょうか?
などなど、、、

言葉は価値観を反映するものなので、「不○○」として何かの価値観を不足状況で考えてみるというアプローチでも結構です。

連想が広がるかもしれません。

2017年9月20日 | カテゴリー :

問題(06)問題と課題

「問題」と「課題」似ているようで違います。 (違うととらえています)

まずは語源から

問題 : 問いかけて答えさせる題。解答を要する問。等
課題 : 課せられた題・問題。任務

(広辞苑、角川類語新辞典)

以下のようにも言えるのではないでしょうか。

問題 : 解決策が不明である解決すべき事柄
課題 : 解決策のある解決すべき事柄

問題は、まだ解決策、解決方法が見つかっていない状態です。
問われている状態ですね。

課題は、解決策や解決方法が見つかっている状態です。
さらに字義からして、課せられているような義務感の伴う状態です。

問題(2)で問題の語源に当たってみました。
加えて、問題と課題の違いを踏まえてみてはいかがでしょうか。

2016年9月22日 | カテゴリー :

問題(05)定義

問題問題とは何でしょう。

理想と現実の差   というのが一つの答えのようです。

少し言い方を変えると

あるべき姿と現状とのギャップ  となります。

そうだとするならば、身の回りに起こる『問題』は、何か「こうあれば良いな」と理想的に考えることが明示的・暗黙的にあって、「現状」を意識した際に理想との差が判ったために発生するということになります。

体重が70kg。  これは一つの表現です。
体重が75kg。  これも一つの表現です。

このままの情報だと何も問題はありません。

ところが、理想体重が70kgで、現在の体重が75kg、理想との差が5kgある。
理想体重よりも5kg重いのが問題。
と表現するならば、問題ですね。

ところが、身の回りの問題表現は
体重が75kgあるのが問題。
と表現している場合も多くあります。

問題を表現する際に意識してみてはいかがでしょうか。

2016年6月15日 | カテゴリー :

問題(04)だれの

問題問題について取り組む、その4回目です。

「XXが問題だ」と身近な問題、組織の問題、報道を見た後の社会問題を語る、などなど問題を考えるきっかけがあると思います。

問題に取り組むのであれば

だれの問題か

を意識した方が対処しやすいでしょう。

そして、自分が関わって変化を促したい(解決など)問題への取り組み方がはっきりします。

たとえば(古いネタもありますね、、、)

郵政問題
朝青龍問題
サブプライムローン問題
部内の部長派、課長派の問題 (あったと仮定して)
プロジェクトの進捗遅延問題
子供が言うことを聞かない問題
企画書を明後日までに仕上げなければいけない問題

問題ではなく、ただの責務もあります。

自分が関心を持つ問題であれば、
「だれの問題」か、「自分がこの問題にどのように関われば良いか」を意識しましょう。

事柄によっては、今よりも関わった方が良いものもあるかもしれません。
もしくは、自分のこととして考えるには縁遠いものもあるかもしれません。

事態を理解するために、一時的に感情移入したとしても冷静に関わった方が良いものもあるでしょう。

ここでのポイントは、
「自分のこととして、どのように関わることができるか」を 『考える』 ことです。

事態の推移や、時間、自分や周りの理解度などによっても「関わり方」は変わってきます。

二酸化炭素の問題も、節電といった形で取り組むのか、CO2削減運動を広める活動を自分が率先して世界で広める活動をする、のでは関わり方が違います。

身の回りで起こることや問題は、何らかの形で関わりがあります。
ただし、どのように関わるかはぜひ考えてみてください。

そして、無関係と感じても「自分とは関係ない」のではなくて、
「XXなので、自分とは、今は関係が薄い」と意識すれば良いでしょう。

2016年6月15日 | カテゴリー :

問題(03)状況

問題問題に取り組むとき、問題を解決するために押さえた方が良いポイントがあります。

今回はその内のひとつです。

「問題」を解決する際に、問題を表現すると思います。

この時、試しに「問題」をく『状況』と言い換えて表現してみましょう。

これは、××××といっった問題です。

と言うより

これは、△△△△△といった状況です。

となります。

これは、「問題」と言ってしまうと「困難な状況」という意味を含んでしまい、解決のために考えを深めることを止めてしまう、こういったことを少しばかり避けています。

「状況」と言い換えると「どんな状況か」を説明するという思考になります。

同様の言葉で『特殊』という言葉があります。

うちの部署は特殊だから、、、
うちの会社は特殊な仕事をしていて、、、

問題があるのだけど、うちの会社の特殊事情が絡んでいて、、、、

 『特殊』 と 『問題』 という言葉で終わらせて、深く考えることを諦めていませんか?

特殊という言葉で考えづらいようであれば「特性』と言い直して、『どのような特性か』を考えると問題の解決が進むかもしれません。

2016年6月15日 | カテゴリー :

問題(02)語源

問題問題についてのあれこれ、今回は語源から始めます。

・広辞苑では、

問題

①問いかけて答えさせる題。回答を要する問い。
②研究・議論して解決すべき事柄
③論争の材料になる事件。面倒な事件。
④人々の注目を集めている(集めてしかるべきこと)

・常用字解では、

大元は、「神意を問い、神の啓示を求めることを問と言う」とのことです。

部屋の中央正面に掲げるものを題額(詩文を書いた額)といい、「かきつける、しるす」の意味に用いる

・英英辞典(Collins COBUILD)では、

problem
 A problem is a situation that is unsatisfactory and causes difficulties for people.

problem
noun
1 difficulty, complication, dilemma, dispute, predicament, quandary, trouble
2 puzzle, conundrum, enigma, poser, question, riddle

さて「問題解決手法」といった使われ方をする場合の「問題」とは、多くは
広辞苑で言うところの
②研究・議論して解決すべき事柄
③論争の材料になる事件。面倒な事件。
ではないでしょうか。

一言で言うと「解決すべき事柄」か「面倒な事件」となります。

「問題」という言葉の中に、

何となくうまくいっていない面倒な状態になっている事柄 と

研究・議論・検討して解決すべき事柄

の2種類の意味が込められています。

皆さんの「その問題」は『解決したい問題』でしょうか。それとも面倒だということを言い合って楽しむ、見て楽しむ『鑑賞したい問題』でしょうか。

ひょっとすると、鑑賞向けか、解決向けかの意識を持つと問題への取り組み方が変わるかもしれません。

2016年6月15日 | カテゴリー :

問題(01)第一歩

問題○○が問題だ。 などなど、日常的に問題は出てきます。

また、問題解決技法の考え方もあります。

過去にもいくつか記事にしてきましたが、いくつか「問題」について考えてみます。

銭形平次で「てぇへんだ、てぇへんだ。」と八五郎が駆け込んでくるのが思い浮かびました。

平次が、「何がてぇへんなんだい?」 と聞くと。
しどろもどろ、、、、「おいおい、それじゃ判らなねぇよ。」

さて問題だと感じたら、例えば

問題と思える事柄を書いてみる、というのはいかがでしょうか。

書き方としては

「~~が問題だ。」 で結構です。

落ち着いて考えて、

「私は、~~が問題と考えている。」 とも書いてみてください。

すこーし、問題が整理されてくるかもしれません。

2016年6月15日 | カテゴリー :