かかわり(11)できること

かかわりの11回目です。

人情は、「余計なおせっかい」ではないかという説があります。

ちょっと言葉を変えて 「心地よいおせっかい」とも思います。

ちょっと考えてみると、コミュニケーションとは「おせっかいのやりとり」なのかもしれません。

でも、そのおせっかいが、暮らしや活動そしてひとりひとりの思いも耕して豊かにしてゆきます。

おせっかいを焼くにもちょっとコツがあるようです。

相手ができることは譲ってあげる方が自主性は高まります。

言葉を変えましょう。

他人に強みを見つけたらそこを活かして相手に任かせると、
 相手の能力が伸び、
 信頼感が育ち、
 自分も楽になります。

相手にできることを、自分がやってしまったら、
 相手は楽をするかもしれません(つい甘えてしまうかも)
 相手を信じていません
 自分は労力をかけてしまっています
   (楽ではありません。やってあげたという、達成感や少しの優越感は感じるかもしれません)

かかわりを持つ上で、できるならば(もしくは、ちょっと背伸びすればできることを期待して)任かせてみると、お互いに自主的に関わり合えるのではないでしょうか。

古典の力(11)信じられる

古典の力、日本や中国の古典からチームや組織の力を高める言葉に焦点を当てています。

第十一弾、老子から

信足らざれば、焉(ここ)に信ぜられざることあり。

支配者に誠実さが足らなければ、人民から信用されないものだ。

支配者について語った章です。
誠実さが足りないと、配下の人たちから信用されないと語っています。

上役が信用できないとなると、そこでの仕事はとたんに滞ってゆきそうです。

部下にとって信じるに足るような存在となる。

耳が痛くなりそうですが、わが身をただしてみても良いかもしれません。

発想と解決(05)否定を意識する

アイデア発想や解決、そもそも何のために行っているのでしょうか。

例えば、、、、

新商品の開発を指示された。
新市場を開拓しなければならない。
斬新な新企画を出したい。
困ったことが起きている。

例えば、こんな感じです。

新商品に新企画、「今までに無い」とはどのような事でしょうか。
こんな言い換えができます。
現状があります。そして、理想となる何かがあると仮定して、理想となる部分が「何だか判らない」状態です。

「困った」とはどのようなことでしょうか。
こんな言い換えができます。
現状があります。そして、現状では満足できていません。「何かが欠けている」状態です。

満たされている肯定状態でなく、否定の状態です。

肯定のいろいろな状態を思い起こすのが、発想であり解決の第一歩です。

そのきっかけの一つは、否定の状態を意識することです。

否定の状態を
  
  「不」をつけて表現してみてみましょう。

不の付く単語、どんなものがあるでしょうか。

不足
不満足
不平

まだまだあります。辞書などを使っても良いでしょう。

○○の市場で、不足している△△は何か?と自ら問いを立ててみて下さい。

発想や解決のきっかけになります。

発想(04)様々な角度

アイデア企画や問題解決を行う時、

 様々な角度から考えてみよう

と、上司や周りから言われることがあります。

そこで、あれやこれやと「様々」と思われる角度から発言が行われます。

ところが、、、、あまり「様々」ではなく、似たような考えに偏ったりはしていないでしょうか。

様々な角度から考えるためのちょっとした遊びのような練習法です。

それは、

身の回りのものを言い換えてみる

という方法です。

5分など時間を区切って、用途や名称などいろいろに言い換えてみましょう。

例えば、
A4の白紙は、、、

印刷用紙  です。当たり前ですね。
メモ紙   にもできます。
ナイフ   にもなってしまいます。指を切ると痛いです。
飛行機   になります。紙飛行機ですね。
コップ   として水が飲めます。うまく丸めて容器形状にすると
鶴     になりますね。折り紙で。
布団    もできそうです。
火薬    絵が描けます。芸術は爆発の種だと思えば。

こんな感じです。

試してみてはいかがでしょうか。

発想と解決(03)オズボーンのチェックリスト

アイデア発想法や解決法、様々な思考法などについてあれこれです。

前回は、ブレーンストーミングについてでした。

ブレーンストーミングを考案したのが、オズボーンです。

その著作「創造力を生かす」には、発想のための考えの切り替えポイントが掲載されています。

9個くらいのちょうど良いまとまりもあり

 オズボーンのチェックリスト / オズボーンの9チェックリスト

とも呼ばれる思考のポイントです。

その9つのポイントとは、次の通りです。

1.他に使い道は無いか [Other Use]

2.似たものはないか [Adapt]

3.変更したらどうか [Modify]

4.拡大したらどうか [Magnify]

5.縮小したらどうか [Minify]

6.代用したらどうか [Substitute]

7.交換したらどうか [Rearrangement]

8.逆転したらどうか [Reverse]

9.組み合わせたらどうか [Combine]

何かの考えを進めようとした時、使ってみてはいかがでしょうか。

成功が循環するマネジメント(02)関係

成功循環成功が循環する原理 「 成功循環モデル 」 は、組織や活動が成功
するためのマネジメントのモデルとも言えます。

その最初のステップは、「関係の質」の向上です。

「関係の質」と聞いてもどのようなものかすぐには連想できないかも

しれません。

それでは関係者との「関わり」

さらに平たく職場の同僚・先輩や後輩との「関わり」

 と聞いて何を思い浮かべますか。

がっちり本音で会話する、のは「関わり」ですね。

軽いところで、挨拶、も関わりです。

雑談、もそうでしょう。

出社時、帰社時のちょっとした声かけも関わりですね。

アサーションやコーチングに触れたことがある人であれば、率直さや感謝なども思い浮かべるかもしれません。

報連相も関わりと言えるでしょう。

関係者との「関わり」、意外と見つかります。

では、「関係の質」の向上、つまり「関わりの質」が向上するにはどうすれば良いでしょうか。

色々な「関わり」が見つかっていれば、答えも自ずと見えて来ます。

例えば、「挨拶」であれば、
 挨拶をする。
 誰にでも挨拶する。
 にこっと笑って挨拶する。
ようになれば「関わり」の質は良くなってきている、と言えます。

私たちが研修をする中でいつもお伝えしている、「笑顔」「目を見る」といったコミュニケーションの基本は、まさに「関わり」に関係しています。

レベルアップの順番は、質の向上と考えても良いでしょう。
ぜひ思い出してみて下さい

成功が循環するマネジメント(01)成功循環モデル

リーダー・管理者にとっては、会社や組織のマネジメントは、いつも頭を悩ませ成功循環ている課題ではないでしょうか。

マネジメントする資源や事柄・内容は、その人の置かれた立場によります。

しかし、マネジメントを成功させるための、「考え方」「やり方」の共通点はあります。

MITのダニエル・キム教授が提唱した、

「組織として成功し続ける活動の原理」があります。

成功循環モデル(組織の成功循環モデル)

です。(A CORE THEORY OF SUCCESS)

これは、活動を行う際に、「結果」を出すため、「結果の質」を高めるための方法論を示したものです。

「結果の質」を高めるためには、、、、、「対策」「行動」なのですが、手順としては次の様になります。

———————
《結果を高めよう》
 ↓
「関係の質」を高める。・・関係者との関わり
 ↓
「思考の質」を高める。・・関係者と考え方を共有、合理的に考える
 ↓
「行動の質」を高める。・・結果を高める合理的な行動を分担して行う
 ↓
「結果の質」が高まる。
 ↓
(新しいサイクルが始まる)
———————

この順番で取り組むのが良いと提唱しています。

発想と解決(02)ブレーンストーミング

発想法や解決法、様々な思考法などについてあれこれです。

自由に発想しようとすると

 ブレーンストーミング をしよう。ということで会議を行うことがあります。

オズボーンが編み出した、参加者の頭脳に嵐を引き起こして様々なアイデアを湧き出させる会議のことです。

ブレーンストーミングを行うには、いくつかのコツがあります。

人数としては、5~10人程度

経験者と未経験者は両方いた方が良い

そして、ブレーンストーミングをより効果的・創造的にするルール・約束事としては、、、

1.批判をしない
   アイデアへの判断、批判をしない

2.自由な発想
   思い切った提案をどんどんする

3.質より量
   どんどんアイデアが出ることで良いアイデアも出る

4.便乗する
   他人のアイデアに乗っかって改良したり、くっつけたりするのもOK(改良と結合)

5.イイネと言い合う
   自己激励と相互激励で、自分のちょっとしたアイデアも臆すること無く表明し、相手のアイデアを尊重する

ブレインストーミングの4原則とも言われています。
オズボーンは自己激励、相互激励も強調していたので、5原則でも良いようにも思います。

発想と解決(01)はじめに

アイデア日常生活やビジネス活動を行っていると、日々問題が発生します。

「あっ、問題が起こった」とか、上司から目標を提示された際に「自分にとっては問題だ」等々を日々感じて解決に取り組んでいると思います。

こんな時、発想する方法、問題を解決する方法を知っていると解決のスピードや質が変わってきます。

世の中に問題解決手法は数多くあります。

発想法、問題を解決する手法などを挙げてみましょう。

KJ法、SWOT、BSC、TOC、ブレインストーミング、PART、GROWモデル、システム思考、いろいろと出てきます。

それぞれ、よく使われる場面があります。

思考法自体を分類することの意味はそれほど大きくは無いかもしれませんが、大きく分けると「発散・収束・統合」といった区分けができるかもしれません。

1.発散的手法
2.収束的手法
3.統合的手法

3つの面を併せ持ったものもあります。

最近では、システムとして問題に取り組む方法や、ビジョンを示して問題解決を図る方法、一人ではなく多くの人で取り組む方法なども出てきています。

ここでは、様々な発想の方法や問題解決の方法などについて雑多に触れていきます。

BSCやGROWなどの手法については別の記事も良ければ参考にして下さい。

観察(05)コミュニケーション

観察観察のポイント 3番目は コミュニケーションに関することです。

 コミュニケーションに関する観察ポイント 例えば次のような点です、抜粋してみます。
 
 
 グループの様子
  真剣さ、信頼感、発言の偏り、沈黙時の様子 など
 
 個々の様子
  参加の度合い、発言の回数、表情、感情 など

黙って観察をしてみると、多くのことが起こっていることに気が付きます。

当事者として話し合いに入っていると、慣れないうちはどうしても気が付きません。
普段見過ごしてしまいそうなことに焦点を当てて練習をすると、、、、「気づく」ことが多くなってきます。

2016年6月18日 | カテゴリー :