コーチング(04)素の自分でいる

メンタリング素の自分でいる、そのままで良い、と言われることもあります。

「素の自分」について、考えてみましょう。

問い)そのままの自分でいることってできますか?

答え)素の自分でいる・・・☆

  「人の前で、かっこよく見せたい」
  「ステキ、かっこイイと言われたい」
なんて、誰でも思いますよね。
でも、それって本当の自分ですか?
どこか無理がありませんか?

無理な(体に負担になる)姿勢でいると、、肩がこったり、腰が痛くなったりします。
それは人の体の構造に反した、無理な姿勢から筋肉が硬直し
血行が悪くなった結果起こったものです。

では、無理な「人」を演じるとどうなるのでしょうか?
いつも不安で、いつも気を遣い、人前で気を抜くことができない。。。
想像するだけでも、窮屈さを感じませんか?

素の自分でいるということは、自分の「苦しい」「重たい」という鎧を脱ぐことです。

「素の自分でいる」と状態を想像してみましょう。

  ・気取らない自分
  ・家にいて、リラックスしている時の自分
  ・何もしない、何も考えていない時の自分
色々な自分を想像できるのではないでしょうか?

逆に、「素」ではない自分とは?
きっと鎧をまとった自分と同じでしょう。
  ・「プライド」という鎧
  ・「価値観」という鎧
  ・「役割」という鎧
鎧にも色々ありますが、それは結局は「つくろった自分」なのです。

鎧をまとっていると、重さのあまり
  押しつぶされたり、
  肩がこったり、
  重圧感を感じたり、、、
と色々な弊害が出てきます。

そんな自分を想像してみてください。

どうでしょう?
「楽しい」ですか? それとも「嬉しい」ですか?

おそらく「苦しい」とか「重たい」とか思われる方が多いのではないでしょうか?

鎧をまとえば、まとうほどどんどん鎧が厚くなり、重くなり、苦しくなるばかりです。
そんなあなたを周りから見ると、とても気の毒に思うでしょう。

さあ、「多様化」と言われている昨今、こんな重たい鎧なんか必要ありません。
ありのままの自分(素の自分)を、どんどん周りの人に見せて
「他とは違う自分」をアプローチしていきましょう!

コーチング(03)気が楽になる

メンタリングコーチングを実践すると、クライエント(コーチングを受けた人)の気が楽になることも数多くあります。

そんな実践上の問いです。

問い) コーチングを受けて気が楽になりました。なぜでしょう?

答え)「気が楽になりました~」

この言葉を聞くたびに、 「あ~、やっぱりコーチングってイイなあ~」 
と、しみじみと感じてしまう今日このごろです。

ところで、「気が楽になる・・・」ってどういうことだか考えたことはありますか?

  『気が楽になると、どうなるんだろう・・・』

はい、では目をつぶってください。
そして、ゆ~っくりと息を吸って~。  はい、吐いて~。(息ですよ!)
肩に力を入れないで、リラックスしてイメージしてください。
あなたは今、とても「気が楽」な状態にいます。

   φ どんな感じですか?
   φ 体のどこかに、感じる所はありますか?
   φ 自分の姿は見えますか?
   φ 自分は何をしていますか?
   φ 自分は楽しそうですか? 幸せそうですか?
   φ 自分の周りの人々はどうですか?

ちなみに、私の「気が楽になった」経験から
   ・ 感じたこと
   ・ 変わったこと
を下記に書いてみました。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 ♪姿勢が良くなる
    うつむき型 → うわむき型
    
 ♪割り切れる
    くよくよ型 → さばさば型
    
 ♪行動が早くなる
    のろのろ型 → しゃきしゃき型
 
 ♪声に張りがでる
    ぼそぼそ型 → はきはき型
 
 ♪気持ちに余裕が生まれる
    がちがち型 → ゆるゆる型

・・・・まだまだ続く・・・・
   ※あっ・・・一つ付け加えておきますが、
    上記「○○型」は、あくまでも私が感じたままを擬態語にしたものです。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

コーチング(02)自分がどうしたら良いか

メンタリングコーチングを実践する上で、相手(クライアント)から出てくる疑問や問いなどについて触れています。

コーチングを行う際のヒントなどになるとうれしいです。

今回は、コーチングを受ける際にクライアントから、ふと出てしまうことです。

テーマ 自分がどうしたいか

問い) 自分がどうしたいかがはっきりと判らないです。

答え) コーチングでは「問題」がはっきりしてくると、次のステップは、

   その問題を、どうやって解決していくのか?

と、考えます。
よく”言うが易し、行うが難し”といいますが、なかなか二の足を踏んでしまって、最初の一歩が踏み出せない・・・
というのが、人間というものです。

  「でも、自分で踏み出さなければ何も解決しないんですよ。。。」
そんなこと、百も承知ですよね。
でも、それがなかなか行動できない。。。

そんな時は、コーチといっしょに
  「行動する? しない?」
  「行動するなら、明日から何をしようか?」
という、身の丈の視点で色々と考えていきましょう。
何も背伸びして、無理をする必要はありません。

必要であれば、コーチが
  背中を押し、
  フレ~フレ~♪と旗を振って応援し、
  その辺で四股を踏んでます。。。(イヤイヤ、これはご希望によって。。(笑))

とにかく、まずは『自分のできること』から始めることです。

コーチング(01)問題の洗い出し

メンタリングコーチング(coaching)とは、対話を通して相手のすぐれた資源や能力を引き出し、想像力を高め目標達成へと導くことです。

人を育てる教育手法の一つとして、広がっています。

その実践上のヒントについて、一問一答で触れていきましょう。

今回は、問題の洗い出しについてです。

問)自分の問題って、どのように考えれば良いですか?

答) 「そもそも”問題”って、何だと思いますか?」

    ・ 悩み?
    ・ 怒り?
    ・ 不安?
    ・ ジレンマ?

色々考えられることがあると思います。

でも、よく考えると「問題」のまわりには必ずと言ってイイほど感情や環境、経験などの余分な脂肪がついていませんか?

この脂肪だらけの「問題」をダイエットして、「問題」だけのシンプルな状態にしてあげるんです。

ダイエット方法は簡単。

コーチの問いかけに答えていくだけで、「あら、不思議!?」。
「わかった!」と気づくようになります。

メンタリング(05)メンターの心の成長

メンタリングメンタリングの話題、第5弾です。

メンタリングには、「キャリア的機能」と「社会的・心理的機能」があります。

社会的・心理的機能は次の通りです。

 役割モデリング
 受容する
 相談する
 友好を深める

(クラムの定義を元に独自作成)

 この中で、受容・相談・友好については、

 「メンタリングに必要なヒューマンスキル」もしくは
 「メンターのコミュニケーションスキル」と定義しています。

ここで、少し立ち止まってみましょう。

メンターとは、 良き先輩 です。

言い換えると
 
  良き支援者・指導者・理解者  です。

良き先輩であるには、スキル以外にも大切なことがあります。

それは、  心の成長 もしくは 心の成熟 です。

例えば、権力を振りかざして従わせる人と、周りと協力関係を築ける人と、どちらが良き先輩と言えるでしょうか。

ここで、折角メンタリングの定義があるので、照らし合わせてみましょう。

受容・相談・友好などメンタリングの社会的・心理的機能をより満たす人は、「権力で従わせる人」と、「協力関係を築ける人」のどちらでしょうか。

「協力関係を築ける人」となるでしょう。

さて、「権力の振りかざし」と「協力」をどのように評価すれば良いでしょうか。

ここで一つの考え方を取り入れてみましょう。

心が成長すると(もしくは、人間が成長すると)、行動も成長して変わってくる。

それは、「自分だけ」や「力で従わせる」といった行動パターンから、「周りと協力する」という行動パターンに成長するといった考え方です。

言い換えると、権力が大切と考えていた心が、協力が大切と感じる心へと変わることが、心の成長であるとする考え方です。

E.H.エリクソンなどの考えを元にすると、「心の成長レベル」 が理解できます。

そして、日ごろの行動によって成長レベルが判ります。
さらに、心の成長レベルを高めるヒントが得られます。

メンターとして恥ずかしく無い、スキルと心の成長が「心の成長レベル」で計測でき、向上させることができます。

メンタリング(04)キャリア的機能

メンタリングメンタリングには、「キャリア的機能」と「社会的・心理的機能」があります。

今回は、キャリア的機能について触れていきます。

キャリア的機能とは、「能力向上や昇進への支援」です。

その支援は、次の様に分類されています。

・昇進や昇格

・活躍の機会への推薦

・業務力の向上

・目標設定と達成

・リスク回避

・やりがいのある仕事の割当て

若手が業務能力を身につけて一人前になるために、上司・先輩としてできることととなります。

キャリア機能の分類を少し言い換えてみましょう。

キャリア機能とは、若手に

 仕事の場を設け、(やりがいのある仕事の割当て)

 仕事の方法を教え、(業務力の向上)

 目標を設定させ達成に導き、(目標設定と達成)

 他からの危険があれば防ぎ、(リスク回避)

 自分の管轄外で活躍できそうな機会があれば推薦し、(活躍の機会への推薦)

 昇進や昇格を後押しする、(昇進や昇格)

こういった機能になります。

職業人、企業人としての経歴や専門的技能(キャリア)を高める側面を持っています。

会社の制度に関わる事柄も含まれ、会社の制度や上司の職務として定める事柄も含まれます。

メンタリングの導入を図る際は、まず若手の能力向上や昇進が、自社でどのように行われているかを振り返ってみることも大切でしょう。

メンタリング(03)メンターの背中を見せる

メンタリングメンタリングの話題、第3弾です。

メンタリングには、「キャリア的機能」と「社会的・心理的機能」があります。

キャリア的機能は、制度や服務規程で定めることも多くあります。そして、社会的・心理的機能は、コミュニケーション能力や関係性のスキルと言い換えることもできます。

社会的・心理的機能には、もう一つあります。

「役割モデリング」です。

先輩としての、役割モデル(ロールモデル)、お手本を示すことです。

後輩は、先輩や上司の背中を見て育ちます。

そこで、普段の業務の様々な場面での行動や反応が全て後輩のお手本になってきます。

また、自分の体験を雑談などで話す時も、若手にとってはお手本を学ぶ場になっているでしょう。

ロールモデルをどのように考えれれば良いか、導入すれば良いかについては、次の資料も参考になります。

厚生労働省

女性社員の活躍を推進するための「メンター制度導入・ロールモデル普及マニュアル」

メンタリング(02)メンタリングのヒューマンスキル

メンタリングメンタリングの第2回です。

メンタリングとは、

「良き先輩として、対話を通して若手が育つ支援をする」ことです。

良き先輩は、メンターという呼ばれ方をします。

若手は、メンティー、もしくはプロテジェと呼ばれます。

(判りにくいのですが、、、、)

さて、良き先輩として、メンターとしてあるべき機能・役割はいくつか定義されています。

この中で、良き先輩として身につけるべきヒューマンスキルは次のようになります。

1.気づかせて・導くスキル

   心を開き、気づきを促進させ、自分や相手のメンタルケアなども行う

     カウンセリングスキル

2.自分で考え行動するよう促すスキル

  傾聴や観察、質問、問題の整理や解決などを支援する

     コーチングスキル

3.教え補足するスキル

  相手に合わせた教え方を行う

     ティーチングスキル

4.行動が円滑に進むよう促すスキル

  行動が進む環境や関係性、目標や目的の設定、改善への支援

     ファシリテーションスキル

そして、4種類のスキルを横断する形で、「対話」のスキルも活用していくようになります。

これが完全にできることがメンターである、となると敷居が高いように感じるかもしれません。

しかし、良い先輩を思い返してみると、相談にも乗ってくれる、知らない知識は指導してもらえる、自分の話を良く聞いてもらえる、といったことに気づくかもしれません。

やはり、このようなヒューマンスキルがあることを理解し、徐々にでも身につけるのが、良き先輩への早道となるでしょう。

メンタリング(01)概要

メンタリング後輩を先輩が育てるスキルとして 「 メンタリング 」 が改めて注目されてきています。

メンタリングとは、

「良き先輩として、対話を通して若手が育つ支援をする」

ことです。

メンタリングを研究した、K.クラムの少し難解な定義としては、

「より経験を積んだ年長者が、若年層が重要な任務を遂行することを支援し、導き、助言を与える」

ということになります。

クラムの研究によると、良き先輩(メンター)は、次の様なことを行っています。

1.キャリア的機能

 仕事・業務に関する支援

  スキル向上や業務遂行の支援や機会を与えるなど

2.社会的・心理的機能

 人として関わる支援

  人としての模範を見せる、交流のためのスキルや機会を作る

ひと言にすると、

 良い仕事ができるような支援  と

 良き社会人であるための支援

と、おおまかに表現できるでしょう。

メンタリングは、ダイバーシティ・女性の活躍の観点からも厚生労働省でも制度の導入やロールモデルの普及などが図られています。

今後さらに広まっていくことでしょう。

女性の活躍の視点からだけではなく、若手を育てる、もしくは、自分が育っていくために何が必要かといった視点で見ても有用でしょう。

次は、メンタリングで抜けがちとなる、「良き社会人であるための支援」ができるようになるスキルについて触れてみます。

システム思考(04)時系列変化パターン図

システム思考柱に背丈を刻み入れたことはありますか?
小さな頃だと、半年で数センチ伸びます。柱の刻みが高くなって行きます。
中学から高校ともなると、1年でもそれほど身長は伸びないかもしれません。

さて、理想の身長があるかどうかは判らないのですが、私も含めて理想の体重といった数字があったりします。
健康診断とか、温泉に入りに行った時にそぉ~っと計ります。
愕然としたり、ちょっとうれしかったり、、、、

システム思考の話です。

システム思考は、物事を全体的にシステムとして捉えて問題解決を図る方法です。

物事をシステムとして捉えるために、システム思考ではいくつかのツールがあります。

その一つが 『 時系列変化パターン図 』 です。

これは何か、要はグラフです。

気になるモノを対象とした時系列グラフです。

1年毎の身長グラフ
ひと月ごとの体重グラフ

前回水槽のお話をしました。週毎の水の濁り具合のグラフ
月ごとの売上グラフ

などなど、、、、

時系列変化パターン図を作る際は、例えば次のようなステップで作ります。

1.気になるモノ(変数)を決めます
2.縦軸に気になるモノ、横軸に時間をとったグラフを考えます(縦軸、横軸)
3.左を過去として今までの傾向や実測値を記します(過去のパターン)
  (どの位過去かは自分で選びます、3年、10年、12ヶ月なり、、、)
4.真ん中あたりに現在の値を記します
5.今から未来について2パターン記します(未来のパターン)
   ① このままで起こってしまうパターン(対策を取らないパターン)
   ② 目標とするパターン(対策をとるパターン)

ここまで書いて、じーっと見ると、、、、

過去は変えられないのですが、未来には、、、、、可能性が広がっています。

対策を取らないパターン と  対策をとったパターンが!

不作為であったとしても、対策を取らない時はどうなるでしょうか?
対策を取らないパターンになります。

「単に妄想の絵じゃないか」と思うかもしれません。
過去も未来も精度も良くないかもしれません。

精度が悪ければ精度を良くする、妄想で無いようにすれば、対策もとりやすくなります。

さらに、精度を良くしたり妄想で無いように皆で考えれば、どうなるでしょうか?

皆で同じ方向への問題意識やビジョンと言った思いを持てます。
皆とのコミュニケーションが良くなり、お互いの考え方が判ります。
そして、仲間意識や信頼関係が深まります。

時系列変化パターングラフ、、、、私も体重について書いて、、みましょうか。